過去生地:【入学グッズ】ユザワヤでの購入生地いろいろ。在庫生地いろいろ。ついでに人生いろいろ。にて、ランチョンマットを作る!と宣言していたYUWAさんのマカロン柄生地。学童保育が始まり、入学式が終わり、その後給食が始まるまでに、入学グッズ作成でか~な~り息切れしていたわたくしですが、ど~にか間に合わせて作りました!それが、こちら。↓
生地:YUWA PETIT GATEAU(プティガトー)、T/Cブロードの無地
型紙:適当。
ちなみに、裏側は全面T/Cブロード。安くてシワにならなくて、いい生地だ…。裏側の方に、ミシン刺繍で長女の名前を入れました。(参照:【入園・入学準備】ミシン・JUKIエクシードキルトスペシャルHZL-F600JPの刺繍機能でお名前付け。)
ランチョンマット自体も、ランチョンマット入れの巾着も、何てことないようなものなのですが、作るにあたってちょこっと工夫したことがありましたので、記録がてら書いておこうと思います。
接着芯地と返し口。
まずは、このランチョンマット入れ。
一枚仕立てなんですが、裏面を見ていただきますと…
一応、接着芯が貼ってあります。これは、実店舗で見つけて思わず衝動買いに及んだ、色付きの接着芯なんです!
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お店には、ブルー・ピンク・濃い目のピンクがあって、迷った末に、薄い方のピンクを選んだんですが、濃い色の生地裏に貼るには、ちょっと色が薄すぎて、ただの白っぽく見える…(汗)。表地が濃くて透ける心配もないし、もっとビビットな色の方が良かったな~。実際、ネット上では、いろんなビビットカラーも販売していました。衝動買いを反省…。
プレシオン接着芯地(布接着芯 5カラー)素材:ポリエステル65%コットン35% 生地幅:約120cm
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他に、チェックとか水玉とか、いろんな接着芯があって、接着芯界深いな~と思いました。ただの白とかじゃ満足できなくなりそうな危険な予感(汗)。
さて、気を取り直して、もうひとつの工夫というのは、返し口を布用ボンドで綴じる!!というもの。思わず力入っちゃいましたが、何を隠そう、わたくしこの「返し口を縫い綴じる」という作業が苦手でして…。
だって、返し口を綴じるのって、大抵完成間近じゃないですか。見た目もう殆ど出来ているのに、最後の最後でチマチマと、手縫いで返し口を縫う時のまだるっこしさがイヤなんです(←ワガママ)。それを、ボンドでササッと付けられる喜びたるや…爽快です!
最近しょっちゅうリンクしている、裁ほう上手再び。
コニシ 裁ほう上手ボンド 45g裁縫上手・手芸ボンド
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いえ、別に私、裁ほう上手の回し者じゃないんですよ…その証拠にですね、え~、このボンドで止めた返し口、かなり頻繁な洗濯を重ねるうちに、2ヶ月ほどではがれてきました(涙)。ボンドを付けた後で、アイロンを当てて、しっかり止めたつもりなんですが、布が薄手なので、量も足りなかったのかなぁ…。調子に乗って、アンの木さんのオマケタグも裁ほう上手で付けたのですが、こちらは裏映りしそうで薄くしかボンドを塗らなかったのがいけなかったのか、ツルツルした素材のせいか、やっぱりはがれてきました…。
ううむ、私の使い方がいけないのか、そもそもここまで頻繁な洗濯には耐えられないのか…。諦めて今からでも縫い綴じるべきかも知れませんが、もう一度裁ほう上手でくっつけてみる予定。使用方法に接着するものの「両面に」ボンドを塗って貼り付ける、とあるのですが、片面しか塗らなかったかも?という気がするんです。実験結果は、またこのブログで紹介したいと思います…。
さて、ランチョンマットを作るにあたっては、サイズなんかを先輩ママたちに色々聞きました。その時、わたくし的にとっても感銘(?)を受けた話があったんです。
連帯責任と子供の智慧。
話を聞かせてもらったのは、お子さんたちがうちの娘たちと同じ保育園に通っていて、上の男の子が小学生という先輩ママ。とてもしっかりした素敵な方です。
その先輩ママに、学校説明会で、ランチョンマットを毎日替えてもらうという話が出た時、会場内に「うへえ~」という雰囲気が広がった、という話(参考記事:【入園・入学グッズ】制作ラッシュに自ら巻き込まれてみる。そしてランチョンマットの謎。)をしたところ、「うちの子、ランチョンマットなんて学校から持って帰って来ないよ。だから、洗濯するのは学期に1回くらい。そのこと、他のママに言ったらドン引きされた。」と…。私も一瞬度肝を抜かれましたが、むしろ清々しいな~と感心しました(え?ダメ?)。
先輩ママさんはさらに、「うちの子、そういう小汚いランチョンマットを、2~3枚ロッカーに入れてるの。それでね、小学校ではランチョンマットを忘れると、連帯責任っていうことで、忘れた子と同じ班の子は、全員が給食をもらうのが最後になるんだって。だからうちの子は、自分の班にランチョンマット忘れた子がいた時に、その小汚~いランチョンマットを貸して、班のみんなでの連帯責任を逃れているらしいよ。」と教えてくれました。
…この話には、わたくし心の底から感心しました。(ランチョンマット洗わない方の話には、やや怖気づきつつの感心でしたが…汗)
おそらく学校の意図としては、失敗すると、自分ばかりでなく周囲に迷惑をかけることがある、ということを身をもって教えるという教育的考えで、そのペナルティーを課しているのだと思います。実際、大人になればそういう局面ありますよね。その視点からすると、話に出てきた先輩ママの子が、あらかじめストックしてあるランチョンマットを貸して…というのは、先生に叱られかねない行為なのかも知れません。
けど、別の見方をすれば、彼は「仲間が失敗した時、全体の大きな損害を免れるために、お互いにフォローし合う」という、一歩先の社会的課題(?)をクリアーしていたってことにならないでしょうか。例えそれが、何とかしてペナルティーを逃れて、給食を早く取りたい!という一心から考え出されたものであったとしても(笑)。
私は昔、割とお堅い私立高校に通っていたんですが、実はその高校の「朝礼」がとてもキライで、時々サボっていました…。時間通り家を出ても、月に1回だったか朝礼がある日には、駅周辺でウダウダしたり、教室で隠れてたり(汗)。そんな青春時代でした、なんかスミマセン。
いえ、何か嫌だったかというとですね、「朝礼」での校長先生や理事の先生の訓話に、反発を感じることが多かったんです。中でも強烈だったのが、「江戸時代の五人組」の話。江戸時代に五人組制度というのがあって、年貢の徴収などで連帯責任を負って…という話が長々と続き、どんな結論に着地するのかな~と思って聞いていたら、「つまり、一人が勝手なことをすれば、人に迷惑をかけるのです!」と最後に力強く宣言され、あっけにとられた…というもの。
ご、五人組って、多少は相互扶助の役割があるとしても、実際のところは権力側の住民統制の手段なんじゃないの?そんで、それがそのまま、戦時下の隣組の、相互監視・思想統制とかに引き継がれてるんじゃないの?そこんとこは言わなくていい訳??…と呆れ果てて、ますます朝礼をサボるようになった私なのでした…。なお、授業にはちゃんと出ていたので、特に疑われることもなく卒業しました(汗)。
そんなことがあったので、学校教育での「連帯責任」にあまり良い印象を持てなかったのですが、今回の話を聞いて、何だかスカッとしました!高校時代の私にも聞かせてあげたい…。
子供の智慧って、ほんとうに素晴らしいなぁ。できれば娘たちにも、そういう生きる上での力強さ、したたかさを身に付けてもらいたいと思います。そして彼がまた、忘れた友達に貸し出せるように、今度こじゃれた男の子用ランチョンマットを作ってプレゼントしたいな~などと考えている今日この頃です。