昨日のお昼は、娘たちとパンを焼きました。バターロールっぽい形にしようと思っていたものの、娘たちの協力（？？）で、リボンだとか帽子だとか、キテレツな形のパンが大量に（汗）。美味しそうに出来たらブログに載せようかな、などという考えはどこかに吹っ飛びました…。
仕方がないので、今日はパンはパンでも、以前作った
「アンパンマンパン」を紹介したいと思います！
夫の子ども心に脱帽…。
まだ次女が生まれる前のことです。世の中のお子様方の例に漏れず、アンパンマンが大好きだった長女。最初の二語文も「アンパンマン、いたー！」でした。そんな長女に喜んでもらおうと、アンパンマンパンを作ることに。権助殿に、「何個くらい作ろうかな～」と相談すると、「えっ、何個も作れるの？」と。意味がわからず「？？？」となっている私に、権助殿は一言、「だって、鉄板が２枚しかないじゃない？」と…。
おぬし、ジャムおじさんが鉄板にでんとのせて焼いてる、バタコさんが「アンパンマン、新しい顔よ！」とかいってぶん投げてる、実物大のアンパンマンパンが出来ると思っておるな …！
うーん、メロンパンくらいの大きさとしか考えてなかったなぁ～。殿方の子ども心はあなどれん…。私はもう、大人になっちゃったんだな。ま、大人でいいけど。
で、権助殿の子ども心に敬意を表して作ったのが、コレ。
小さいのも作りました↓
よく見ると、後ろの方にアンパンマンボールが転がってる…（笑）。
娘にとても好評だったので、調子に乗って娘の保育園の集まりにも持参。（何気にわたくし初登場。ごく一部。それにしても、長女とおんなじような服着てるなぁ。）
実物大アンパンマンの顔に子どもたちが恐る恐るナイフを入れて、アンパンマンの顔がだんだんと欠けていくのを見るのは何とも胸熱でした…！（「胸熱」ってネットスラングだそうですが、胸熱としか言いようがない…）
え～、ここで、原作のアンパンマンについて、熱く語ってもよろしいでしょうか？（←誰に断わってるんだ…）
原作アンパンマンの理想と志。
「アンパンマンは、今でこそ、勧善懲悪、子ども向けのゆるめの戦闘もの（食パンマンとか、クリームパンマンとか、キャラものになっている）という感じのアニメになっていますが、私が子どもだった頃の絵本のアンパンマンは、全く別の雰囲気でした。
アンパンマンは、旅の途中で次々とおなかのすいた可哀想な者たちと出会い、自らが損なわれる不安と葛藤をうっすら感じながらも、純粋な正義感と単純さで、パンであるところの自分の顔を彼らに与えます。こんな感じ○から→ →ついには全部なくなるまで。そして最後はすっかり日の落ちた空を、フラフラとジャムおじさんの元へと帰っていくのでした。それは、とても淋しく心許ない風景で、本来のアンパンマンは、そういう本でした。
私は、プロテスタント系のキリスト教幼稚園に通っていたのですが、確かアンパンマンの絵本はそこにあった気がする。アンパンマンが唯一甘えることができて、彼の顔を再生してくれるジャムおじさんは全能の神で、弱者に優しいけど、実はまだ幼い（単純な正義感により自らの身を削って尽くすけれど、限界のある）アンパンマンは、神の子、イエス・キリストだと見立てると、ミッション系幼稚園にまことにふさわしい絵本なのでした。現在の「アンパンマン」のイメージとは全く異なる原作絵本のアンパンマン。淋しい、切ない気持ちにさせられるアンパンマン。宗教がかった主題をもつアンパンマン。アンパンマンは本来こうなんだ！と私は声を大にして言いたいですね。」
以上、長女が生後二か月くらいの頃の育児日記より、省略してお届けしました（お届けされたくない？） なお、育児日記のその頁の最後には、「･･･アンパンマンで、この頁をまるごと使ってしまった･･･。」と書いてありました（トホホ…）。
その育児日記を書いて一年後くらいに、本屋でこのオールドアンパンマンの絵本を見つけました。感激しましたね～。
細かい勘違いやら思い込みやらはもちろんありましたが、大筋において、懐かしんでいた通りの「あんぱんまん」の世界が広がっていました。そして、作者・やなせたかし氏の後書きを改めて読むと、何というか、作者の本気度が伝わってきました。アニメのアンパンマンのテーマにも、あんぱんまん本来の思想、やなせ氏の本気が込められていますよね。特に１番（笑）。ところが、アニメのアンパンマンでは、残念ながらやや子ども向きの２番が、オープニングテーマとして採用されています。
そこで、私は娘たちが小さい頃、執拗に1番の方を歌って、こちらを覚えさせたものです…って、私ってうざい母親かも…。しかも、仲の良い友人二人それぞれに子どもが生まれた時、このオールドアンパンマンの絵本をプレゼントして、上の与太話みたいなのをまるごとPC入力したのを添付しました。なので、上の文章は、その時のファイルからのコピーペーストです…（これでも省略した）。
そんで、最後のとこに、「以上、お祝いなのに自分の思い出ばかり書きまくり、超迷惑なヤツと自覚しておりますが、昔からなので我慢して下さい（笑）。とにもかくにも、様々な思いを込めて、この二冊を贈ります。」とかって書いてあった。うざいよね、うざいよ、私！
ちなみに、「二冊」とあるのは、他にお気に入りの絵本があって、一緒にプレゼントしたからです。その一冊については、そのうちまた書きたいと思います！（←反省してない…）
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